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最初に言っておくと、浅草で一番好きな鰻屋や初小川だ。鰻重を食うために行く。
次いでうな鐵。鰻で酒を飲むために行く。
で、色川だが……
鰻を蒸しすぎてゆるすぎる、たれが結構甘い(これは好みか)、ご飯がかたくて少ない割にたれがジャバジャバかかってて食べにくい、
そしてなにより、セットの吸い物が肝吸いじゃなくてただの三つ葉ととろろの吸い物だってこと、
あたりが問題かな。
うん、問題だらけだ。
厳しいことを言わなければ十分に食べられる店だとは思う。
けど、初小川に入れなかったからって色川に行く、という選択肢はなくていい。
……と、久しぶりに書いてみた。
http://www.asakusatakano.com/index.php
浅草 すし 貴乃
ちょいと上野公園に花見に出かけて、その後浅草へ。
最初は別の店に入ろうと思ったんだけど、時間がやや早かったのでぶらついて、辿り着いたのがこの店。
あえて浅草の外れにある寿司屋。周りはホントなんにもないw
カウンターにはすでに常連客らしい家族が2組。
こちらが食べ始めてすぐもう1組入って来た。
自分たちだけが完全にご新規さんという感じだったけど、特に気にもならず。
コースを頼むか最初から握りで頼むか……悩んでいたら、お任せでやってくれた。
ちなみに店内にはメニュー表やネタの看板もない。さて、どう出るかな?
この日はものすげー寒かったから、最初からお燗を頼んで、任せてみる。
ゴマ豆腐
カツオ刺し
イカ刺し
毛ガニ
焼きハマ
枝豆
厚焼き卵
ホタテの磯辺焼き
少量ずつ、こちらの具合を見ながら出してくる。
カツオ刺しが1枚ペラで最初に来た時はどうしようかと思ったが、徐々にいい感じになっていった。
そしてどうやら玉子焼きはご自慢の逸品らしい。確かに美味い。
ホタテの磯辺焼きも大振りでたまらんうま味があった。
さて、そろそろ握りだ。
ここからは、ケース内を見て頼む。でも、ケースが大きすぎて全部は見えなかった。
ま、季節柄で頼めばいい。まずは白身から……
マダイ
赤貝
車海老
小柱
中トロ
赤身
シャリは極小さく、ネタにはさっと醤油が塗られる。
小皿に出した醤油は使わず、ガリをちょっとつけて食べるだけのものとなった。
カウンターのケース内が見渡せていたら最初から握りで良かったかも、というくらいにはいい握りだった。
まぁ、お燗を片手に小鉢をつつくのも楽しいからいいんだけどね。
中トロと赤身以外はすべて2人前、お燗2合で、約15000円。
高くもなく、安くもなく、普通の寿司屋の値段だろう。
驚くようななにかはなかったけど、常連客だらけだったことから見ても、安定したいい店なんだと思う。
でもま、再訪するには弱い。場所もハンパだしw
浅草の寿司屋を調べてた時にちょっと気になってたから行ってみただけなんだけど、とりあえず寿司が食いたいという欲求は満たせたのでよし。
http://r.tabelog.com/tokyo/A1311/A131102/13003669/
とんかつ ゆたか
休日にぶらりと浅草散歩。
ランチに入ったのは、揚げ物の名店。
この季節ですから、牡蠣フライを食さねば。
でも、とんかつも食いたい。2人で行ってひとつずつ。
ロースカツ 1500円
牡蠣フライ 1500円
土瓶蒸し 1400円
瓶ビール 650円
カツだけではベタつくので、季節メニューで松茸の土瓶蒸しを注文。
松茸はしっかり入ってて美味い。あとは海老、ホタテ、かまぼこ、ギンナン、みつばなど。ハモはシーズンオフだからしょうがないね。
あと、ご飯類は頼まず、カツ単品で。
ロースカツは肉厚でざくざくとしてる。きれいな油で揚げたいい香りがする。
カキもかなり大振りのものが4個。熱々トロトロ、食べでがあって完璧に美味い。
惜しむらくは、塩は食卓塩、ソースは市販のウスター、というところか。
古い店は、そういうところ多い。でも、やる気ない店も、そういうのが多い。
浅草の外れというか、蔵前に近い方だったかどこかの揚げ物屋でリーペリンが置いてるところがあったけど、それはありだと思う。もちろん、他のソースも置いてあったし。
店構えとか店員さんの質などはいいので、塩とソースの改善をお願いしたいところだ。
ちなみに浅草でカツとなると井泉などがあがると思うが、メインストリート沿いに、かつき亭(http://r.tabelog.com/tokyo/A1311/A131102/13057460/)ができているらしい。
こちらの店は隣駅の本所吾妻橋に店を構えていて、以前、そのすぐ近くに住んでいたことがある。ボリュームがあって食べ応えのある、美味しくて楽しい店なのだ。
人気店でいつも混んでたけど、浅草店の方はどうなのだろうか。確認してみようと思ってたんだけど、ゆたかで食って満足しちゃったおかげですっかり忘れてた。
ランチに出すメニューも良かったけど、弁当がまたいい出来だったんだよな。とんかつ弁当が、結構ボリュームもあって1000円以下で、包みとかもきれいで。当時は、結構な頻度で利用させてもらっていた。
機会があれば寄ってみよう。
http://r.tabelog.com/tokyo/A1311/A131102/13058018/
京料理 よこい 東京本店
秋の和を楽しもうの会。
会席料理1万円+酒代。1人15000円になった、4人パーティー。
今回は、あまりの美しさについ写真を撮ってしまった。
普段はあまり撮らない。あまりというか、まったくだな。
ともあれ、見た目の美しさに負けない美味だった。
文句の付け所がほとんどない。絶品和食を堪能してきた。
ただ、日本酒の品揃えがイマイチ。
リストもなく、日本酒の分かる店員もいなかったのは大きなマイナス。
値段も内容も分からず頼むしかなかったので、金銭的に怖い人は行かない方がいい。
まぁ、それなりにメジャーな日本酒ばっかりだったけどね。だからこそ、イマイチ。
京料理なんだから、京都の酒をメインに置いておくくらいの意気込みが欲しい。
焼酎もあるようだったが、無粋なので遠慮した。やはり、日本料理には日本酒に限る。
◎前菜
ぎんなん、その下には海老のしおから、サンマの焼き寿司(ウニ&イクラ)、海老、小魚の甘露煮、子持ち昆布、サツマイモ、一番下のもみじ型のものはクリームチーズ的な豆腐的ななにか
評判良かったのは、海老のしおからかな。クリームチーズ的なもみじも、不思議に美味しかった。サツマイモは、練って成形し直していると思う。ウニ超でかい。
ちなみに、子持ち昆布はニシンの卵……というか、要するに数の子。だから食感は同じ(昆布の分だけ違う)。……俺も詳細は知らなかった。
ここまでは生ビール。グラスも可愛らしい感じだった。
◎椀物
松茸と生麩、卵焼きに見えるのはハモそうめんの入った卵豆腐、めねぎ、ゆず
和食の華、お椀。涙出るほど、ダシが旨かった。ひたすら旨い。松茸しゃきしゃき。ハモそうめんフワフワ。香りも味も特級品。
ここから日本酒に。都合、6合飲んだ。1合ずつ、とっくりが違う。途中でお猪口(江戸切り子)も変えてくれた。
◎お造り
ヒラメ、ヒラメの縁側、赤貝(ヒモ&貝柱もあり)、左のはサヨリの中にカワハギの肝が巻き込んである、赤いのはミニトマト
ヒラメは昆布でしめてるのかと思ったくらいうまみが強かった。でも、天然というだけだった(店主に聞いた)。しかし、翌日には熟成してもっと旨くなると言う……ふざけるな!これ以上旨くなるだと!?
しかも、カワハギの肝を巻き込んだサヨリが旨すぎた。
◎焼き物
本マグロの西京焼き、れんこんの甘酢漬け(隠し包丁が入ってる)、赤いのはなんだろう?木の実(甘酸っぱい)、はじかみ、すだち
真打ち登場。一見すると豚の角煮。しかしマグロ。あぶらテッカテカのツヤッツヤ。焼き具合完璧。甘み、塩気、食感、うまみ、香り、なにもかもがパーフェクト。すだちを搾るのがもったいない……しかし、搾るとまた旨い!
れんこんの甘酢漬け……縦に10本くらい切れ込みが入ってる。食感の妙がたまらない。赤い木の実は、なんだろう? 中に大きな種が入ってた。
◎煮物
鴨、さといも、しいたけ、にんじん、さやえんどう
鴨のうまみが凄すぎる。さといもが甘くて超旨い。ニンジンとサヤエンドウはさっと煮付けただけでしゃっきり。しいたけはうまみジュワジュワ。当然、汁まで飲み干す。
……鴨南蛮が食いたくなった。
◎酢の物
ほたて、焼きサバ、蟹を大根(カブ?)で巻いてる、もずく、みょうが、一番上の白いのはナシ
梨に笑うw 箸休め・口直しなのだろう。酢は利きすぎておらず、えぐくなかったのがいい。
◎食事
松茸とシメジの炊き込み、大根と茄子と茗荷の漬け物
うまみのシメジ、香りの松茸。三つ葉が爽やかさを出した、完璧なる炊き込みご飯。軽く3杯はいける……けど、十分お腹いっぱい。
香の物が、なんか妙な味がした。特に大根。なにで漬けてるんだろう?
◎水菓子
メロン
高級フルーツの代名詞。美味しかったけど、むしろ和菓子と抹茶、くらいの勢いでも良かったかも。浅草なんだしねw
返す返すも、日本酒の品揃えの悪さにガッカリする。しかも値が張る。日本酒のプロを入れるか、もっと勉強した方がいい。いろんな意味で。
しかし、料理は本物だ。本物過ぎて、へたな和食が食べられなくなりそうで怖い。
全員の総合評価では文句なしで、また来たい、ということにはなっているが……
さて、次はどの季節に楽しませてもらおうか。
1907年創業の鰻の名店。浅草、初小川。
浅草に鰻の店はいくつもあれど、鰻丼(鰻重)が食いたくなったらここへ。
ちなみに「うなぎ料理」が食いたくなった場合は、この店から徒歩10分弱のところにある別の店へ。
もしくは、ぐーっと離れて中野にある店へ。
さて、創業100年超えのこちら。その店舗は外見も内装も、凄まじく昭和。戦前を偲ばせる。
まぁつまり、狭い、汚い、古めかしいw でもそこがいい。けっして建て直しなどしないでもらいたい。
とにかく狭いので、基本的には予約をしていった方がいい。
そして、メインの鰻重は出てくるのにとても時間がかかる。予約してても時間がかかるので注意。
鰻は時間のかかる食い物なのだよ。
酒のつまみはいくつかあるので、その辺をパクつきながら楽しく待つ。
まずは、きも焼き(¥630)。これでも30分くらいかかる。
かなり大振りなそれを、まずはそのままパクリ。濃厚な肝のうまみが口いっぱいに広がる。
そして山椒、一味を好みで。どちらも香りのいい一級品。
そして白焼き。
鰻も魚なのだ、ということを思い出させる食感。
鰻自体の香り、炭火焼きの香りが相まって、たまらなく食欲をそそる。
最後にうな重。小1時間かかる。
ちなみに白焼きも蒲焼きもこのうな重も、小・中・上、とあるが、つまりは小中大ということ。
うな重だけを食べるなら上(¥2310)でたっぷりと堪能する。
白焼きも食べるなら、それぞれ中(¥1785)でいいだろう。ただし、きも焼きは必須。
あと、肝吸いも必須。どんぶりで出てくるのに50円なのだ。口直しにもいい。
ここのうな重の特徴は、タレがサッパリとした辛口というところだろう。
甘ったるくなく、もたれない。さらりとした辛みと甘みの奥に、しっかりとした鰻の味を堪能できる。
山椒など不要。気が付けばそのまま食べきっているほどの軽さ。
いやまぁ、山椒風味も好きなので、俺は半分までそのまま食べて、半分山椒を振るが。
鰻の脂っぽさ、食感が苦手という人もいるだろうが、是非ここの鰻を食べてもらいたい。
あぶらっぽい、などという感想はまったく出てこないと自信を持って言える店なのである。
ちなみに、この店から徒歩3分圏内に、「色川」「前川」と、「川」の字のうなぎ屋が3軒もある。
たまにぼけーっとしてると、どこがどの店だか忘れてしましそうに……ならないけどw
でも、俺の行く店はこの初小川である。
少し前に中国産鰻などの問題が出て、しばらくの間、鰻を食うという感覚が減っていた。
だがやはり日本伝統の食文化はなくしてはならない。もっと頻繁に食いに行きたいものだw